改めて聴いてしみじみ

ほぼ毎晩、寝る前にウォークマンで音楽聴いてます。

持ってる曲をあれこれ聴いてると、10年以上前の曲が懐かしく、その頃とはまた違った感想が出てきました。具体的にはミスチル

人生は理想通りにいかないし、微調整を重ねて生きていくものだと私は思ってるのですが、そうなるきっかけは“Any(2002年)”でした。

いろんなことを犠牲にして巻き添いにして

悦に浸って走った自分を時代のせいにしたんだ

「もっといいことはないか?」って言いながら

卓上の空論を振り回してばっか

そして僕は知ってしまった

小手先でやりくりしたって何一つ変えられはしない

今 僕のいる場所が望んだものと違っても

悪くはない きっと答えは一つじゃない

2003年は浪人予備校生の年で、この状況は悪いことだけじゃない、勉強して行きたい大学に合格しようがんばろうと自分を励ますための曲でした。

その後就職して仕事の小さな成果を出しかけつつあるときに体調を崩して退職することになったのは人生最大の挫折でした。いる場所は望んだものと全然違う生活。じたばたしたけど小手先のやりくりは事態を悪化させても良くはしないことを何年もかかってわかりました。じたばたの最中に聴いてもたぶん響かなかったでしょう。抜け出して振り返れるようになった今では引用部分はまさにそれだよと思います。

同年発売の“HERO”も最近いいなあと感じるようになりました。

人生をフルコースで深く味わうための

幾つものスパイスが誰にも用意されていて

時には苦かったり 渋く思うこともあるだろう

そして最後のデザートを笑って食べる君の側に僕は居たい

いいことばかりじゃない、楽しい時期だけじゃない、それも人生の味わいのひとつと受け入れられるようになるのにずいぶんかかりました。もし新卒の会社で働き続けていたら仕事の成果を出し、経済的に安定して、もしかしたら結婚していて、かなりいい生活を送れていたんじゃないかと思う一方、失敗や挫折を知らないで努力すればたいがいのことはなんとかなるとだいぶ傲慢な考えに胡坐をかいているような気もします。

なんとかしようと努力することは大切とは今でも思うけど、個人の努力ではどうにもならないことが世の中にたくさんあふれているくらいはわかる。

HEROは以前お付き合いしていた人が好きな曲でした。長らく彼も曲も忘れていたけどふと思い出してじっくり聴いてみたらこんな歌詞があったのかと再発見。AnyとHEROが収録されているアルバム“シフクノオト”は(も)名曲揃いで大学生の頃の感想ではHEROは埋もれていたから15年経って新鮮な気持ちで聴けるのってすごい。

目下の、夏は受験の天王山2020自分励まし用曲は“足音~Be Strong(2014年)”。ミスチルの王道ぽくもあり、なんか歌詞きれいすぎじゃないかとの内なる声もありだけど、一歩一歩進まないと望むものは得られないんだよなあ、自分が歩きたいところを道にするんだ、と明日も私は机に向かいます。