過去の練習曲を振り返る~恋人よさあこの薬で

モーツァルト作曲 オペラ“ドン・ジョヴァンニ”より第2幕の村娘ツェルリーナのアリアです。“薬屋の歌”ともよばれているようです。

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今にわかるでしょう、愛しい人よ もしおとなしくしていてくれたら

いい薬をあなたにあげたいの

それは自然で 嫌な思いをさせたりしないし

薬屋さんでも作り方を知らないの

私が持っているものは ある種の香油で

もし試してみたいというなら 私があげてもいいのよ

私がどんな状態か知りたいなら この胸の高鳴りを聞くといいわ

ねえ、私のここにさわって

 私がどんな状態か知りたい? saper vorresti dove mi sta ? からのちょっと間奏が入り、この胸の高鳴りを聞くといいわ sentilo battere へ高揚していきます。ちょっと誘惑するような感じが素敵です。私のここにさわって tocca mi qua の後からの伴奏は胸のドキドキを表現している、という解釈。

後半は3小節の間奏があり、sentilo battereの後に2小節伴奏のみ、そしてtocca mi quaと歌います。そのあとはsentilo battere sentilo battere(ここまで十六分音符で早口め) sentilo- battere- (伸ばすのをハイフンで表しました)とメロディが少し変わるのですが、直前に間奏が入ることに気を取られてsentilo~の歌詞をすっとばしてしまいました。そ知らぬ顔でtocca mi quaと戻ったので誰も気づかなかった(と思いたい)ですが舞台袖の先生、伴奏のピアノの先生は一瞬ヒヤリとしたでしょう…。

これはおとといの“恋とはどんなものかしら”の前にやりました。2年続けてモーツァルトをやったのでイタリア歌曲集に戻りました。それはまた次回。