midsummer

きょうは夏至新月で日食で大安で一粒万倍日で天赦日というお日柄に関する情報量が多い日です。天文学も西洋占星術も風水(東洋占術)も六曜も大忙しですね…

地球から太陽までの距離*1は地球から月までの距離*2の約390倍、太陽の直径*3は月の直径*4の約402倍なので、太陽と月までの距離とそれぞれの大きさの比がだいたい400:1となるので月が太陽を隠して日食になるわけです。神秘的ですね。

30年近く前、小学生向けの図鑑にこれから日本で日食が見られる日が書いてあったのですが、それにはたぶん今日のことも載っていたはずです。7年しか生きてない小学生にとっては20年以上先のことはとても遠い未来のことに思えました。そんな先の日にちのできごとがわかるなんて天文学ってすっごいな!と感心した覚えがあります。

成長してちょっと物理と化学を習ったわたしは、日常生活で不思議だと思うことが減りました。海が青く見えること、昼間の空は青いのに夕焼けは赤いこととか、そういうことは不思議なことではなくなりました。でも世の中は広いので、ちょっと勉強したことからずれれば不思議なこと知らないことはたくさんあります。今世界中を混乱に陥れているウイルスや免疫の話はさっぱりです。ワクチンや抗体とか単語は聞いたことがあるけど仕組みはわかりません。コロナウイルスを持っていても症状が出ない人もいれば死んでしまうほどの肺炎やら血管炎やら起こす人がいるのは不思議です。

おおごとが起こらないとニンゲンが知を得る機会はないのかもしれません。現代では日食は天体ショーなどとお楽しみイベントにされていますが、予測できなかった昔の人にしてみれば不吉なことの予兆でしかなかった。それが天文学や物理学の発展で起こるべくして起こる現象であると説明できるようになった。こう言うと不謹慎でしょうし世界中で多くの人命が失われているのは非常に痛ましいことですが、COVID19は免疫学や感染症学などの研究が深まる機会をもたらしたとも思っています。医学的に妥当かはわかりませんが(ここ重要)、飛沫の動きを予測するモデル作製は物理学や数学で深めた知見を使っている例だと思う。新しい生活様式っていうのも、これまでのやり方が通用しなくなったときは頭使って変化に対応していくんだと半ば覚悟、半ば他人事のように感じるきょうこのごろ。

 

 

追記

一粒万倍日と天赦日は昨日だったみたいです。訂正しておわびします。

*1:1億4,960万km

*2:38万4,400 km

*3:約140万km

*4:約3,474km